人間は高齢になると寂しさや不安な気持ちになるものです。年を取った親の中には、子供たちが遠くに離れているためにとてもつらく感じて「部屋が空いているので一緒に住んでくれないか?」という方もおられますし、まだまだ元気で仕事や趣味に忙しくしているような親でも、「孫の顔を見ながら食事をしたいので同居しないか?」とすすめておられる方もいるようです。では、そんな時にどうしたらいいのでしょうか?そんな時には、同居するよりも近居に家をかりるもしくは購入するほうが望ましいといえます。同居することで、たくさんのメリットが生じるかもしれませんが、実際のところは同居ゆえに問題を抱えてしまったりストレスになることのほうが多いのです。

特に嫁姑の関係で、キッチン・バスルーム・トイレ・玄関すべてを共同で使用するつくりの家ですと、ストレスや摩擦は避けられません。ですから、同居を進められたなら「一緒に過ごしたい気持ちはあるのですが、生活スタイルが異なりますので近くに家をかります。毎週、一緒に食事をしましょう」というほうが賢明です。近居ですから、お互いプライバシーを保つことができますから同居よりも嫁姑の関係はうまくいくに違いありません。

近居の距離は徒歩10分もしくは車で10分くらいが望ましい場合がありますし、もう少し距離が短いほうが良いあるいは長いほうが良いという場合もありますので、それぞれのご家庭や健康状態などを考慮して決めましょう。